一目入道(いちもくにゅうどう)
一目入道は、大きな一つ目を持つ入道姿の妖怪。佐渡・加茂湖の主、狐や狸が化けた大入道、地蔵が化ける伝承を解説します。

概要
- 一目入道は、頭の上に大きな目を一つだけ持つ水辺の妖怪。
- 一方、一つ目入道は全国各地に見られる、目が一つしかない大入道型の妖怪の総称的な名前でもある。
姿
- 一目入道は、佐渡島の加茂湖に棲む主とされる。
- 頭の上、または頭部に、大きな目が一つある。
- 入道という名の通り、坊主頭の大男・巨体の妖怪として想像される。
- 一つ目入道の類型では、身の丈が三メートルほどある巨大な姿で現れる話もある。
- 静岡県湖西市の袈裟切り地蔵の伝承では、六地蔵の一体が巨大な一つ目入道に化け、赤い舌を出して大声で笑ったとされる。
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「一つ目」妖怪達のまとめです。
能力・習性
- 佐渡の一目入道は、加茂湖の主として、水中では非常に強い存在とされる。
- しかし、陸に上がると弱く、馬にいたずらして馬主に捕まる話が伝わる。
- 捕まった一目入道は、許してもらう代わりに魚を献上すると約束する。
- ただし、約束を破られると、毎年正月十五日に馬主の家を襲い、妨害をするようになったという。
- 一つ目入道の類型では、人を驚かす、旅人を脅す、行列や地蔵が化けるなど、変化妖怪としての性質が強い。
代表的な伝承
- 代表的なのは、新潟県佐渡市の加茂湖の一目入道。
- 加茂湖には、一目入道と呼ばれる妖怪が棲み、湖の主とも伝えられている。
- ある日、一目入道は陸に上がって馬にいたずらし、馬主に捕まる。
- 一目入道は命乞いをし、毎日魚を瑠璃の鉤にかけて献上する代わりに、鉤だけは湖へ返してほしいと頼む。
- 馬主がしばらく約束を守ると魚が得られたが、あるとき鉤を返さなかったため、一目入道は魚を献上しなくなり、祟りをなすようになった。
各地のバリエーション
- 新潟県佐渡市・加茂湖
湖の主として一目入道が棲む。馬にいたずらして捕まり、魚を献上する約束をするが、瑠璃の鉤を返されなかったことで祟る。 - 静岡県湖西市・潮見坂
六地蔵の一体が、三メートルほどの一つ目入道に化けて旅人を脅かす。侍に斬られ、翌朝には石地蔵の一体が斜めに斬られて倒れていたため、袈裟切り地蔵・笑い地蔵と呼ばれるようになった。 - 和歌山県由良町周辺
一つ目入道は、狐や狸が化けたものとして語られる。由良町の話では、行列の中から約三メートルの一つ目の大男が現れ、木の上の若者を襲おうとしたという。
現代作品での登場
- 「水木しげる 妖怪フィギュアコレクション 大百怪」に収録
- 大百怪シリーズに収録された妖怪達をまとめました
別名
- 一目入道
- 一つ目入道
- ひとつ目入道
- 一つ目の入道
関連妖怪
- 一つ目小僧
一つ目妖怪の代表格。小僧型に対し、一つ目入道は巨大な入道型。
- 青坊主
一つ目の坊主姿で描かれる妖怪として、図像的に近い。
- 大入道
巨大な入道姿で人を驚かす妖怪。サイズ感と出現の怖さが共通する。
- 見越し入道
見上げるほど大きくなる入道妖怪で、一つ目入道と同じく巨大な僧形妖怪。
- 河童
佐渡の一目入道は水辺の主であり、湖や水中に棲む点で河童系の水妖と近い。
- 狐
一つ目入道の正体を狐の変化とする伝承がある。
- 狸
和歌山などでは、狸が一つ目入道に化ける話が見られる。
妖怪検定ポイント
- 一目入道は、佐渡・加茂湖の主として覚える。
- 目が一つだけの大入道型妖怪の総称的な名前として整理する。
- 検定向きキーワードは、一目入道・一つ目入道・佐渡・加茂湖・瑠璃の鉤・正月十五日・袈裟切り地蔵。
- 佐渡の一目入道は水辺の主、静岡の一つ目入道は地蔵の変化、和歌山の一つ目入道は狐や狸の変化として見ると分かりやすい。
- 一つ目は、古くから異形・神聖・恐怖のしるしとして妖怪に多く使われる。
- 入道は、坊主姿の異人・巨大な怪物・人を脅かす変化妖怪として登場しやすい。
