ぶんぶん岩は、島根県津和野町に伝わる怪石。そばを通ると糸車を回すような音が響き、女の幽霊が現れたとされる不思議な岩です。

ぶんぶん岩(ぶんぶんいわ)
概要
- ぶんぶん岩は、島根県鹿足郡津和野町日原・須川にあったとされる怪石。
- 岩にまつわる女の幽霊の伝承と見るのがわかりやすい。
- 岩のそばを通ると、糸車を回すような音や歌が聞こえたことから、この名で呼ばれた。
姿
- 見た目は大きな岩。
- 妖怪のような特別な形をしていたとは伝わっていない。
- 怪異としては、岩の近くに糸車を担いだ女の姿が現れる。
- 岩自体よりも、その周辺に漂う不気味な気配や怪音が印象的な伝承。
能力・習性
- 岩の近くで、糸車を回すような**「ぶうん、ぶうん」**という音を響かせる。
- 人のいない場所で、歌声のような声が聞こえる。
- 女の幽霊が姿を現すことがある。
- 成仏できない死者の思いを、人へ伝える。
- 供養されると怪異はおさまる。
代表的な伝承
- ぶんぶん岩のそばを通ると、
「去年も十九、今年も十九、ぶうん、ぶうん」
と歌いながら、糸車を回すような音が聞こえた。 - ある男が岩の近くを通ると、糸車を担いだ女に出会った。
- 女は、自分はここでひどい目にあわされて殺され、成仏できずに迷っているのだと語った。
- 男は女をあわれに思い、供養の祭りを行った。
- それ以後、幽霊は現れなくなったという。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- なし
別名
- なし
関連妖怪
- 累ヶ淵
女の怨みや死の記憶が土地に残る怪談として近い。ぶんぶん岩も、場所に残った怨霊譚である。
- お岩さん
女性の怨霊として有名な存在。ぶんぶん岩の女幽霊と同じく、強い無念が死後も残る点で共通する。
- 片輪車
女性や火、回転するものと結びついた怪異。糸車の音が怪異の中心になっているぶんぶん岩と連想が近い。
- 姥ヶ火
女性の霊が火となって現れる怪異。姿や現れ方は違うが、女性の霊が土地に残る伝承として関連する。
- 舟幽霊
死者の無念が特定の場所に残り、人へ働きかける怪異。ぶんぶん岩も、場所に縛られた霊の話として近い。
妖怪検定ポイント
- 読みは ぶんぶんいわ。
- 島根県津和野町日原・須川に伝わる。
- 岩のそばで、糸車を回すような音が聞こえる。
- 「去年も十九、今年も十九」という歌が伝わる。
- 糸車を担いだ女の幽霊が現れる。
- 女は殺されて成仏できないと語る。
- 供養すると怪異はおさまった。
- 岩の怪異というより、土地に残る女の怨霊譚として理解すると覚えやすい。