ヒバゴンは、1970年に広島県西城町で目撃された謎の類人猿。全国を騒がせた目撃事件と現在の地域文化を紹介します。

ヒバゴン(ひばごん)
概要
ヒバゴンは、1970年に広島県旧西城町、現在の庄原市西城町で目撃されたとされる正体不明の類人猿です。
比婆山麓で目撃されたことから「ヒバゴン」と呼ばれ、その後も目撃情報が相次ぎました。古くから伝承されてきた妖怪ではなく、昭和の目撃騒動から生まれた現代怪異・未確認生物(UMA)に分類されます。
姿
- 身長は約1.6メートル。
- 頭部や顔は逆三角形に見えた。
- ゴリラに似たがっしりした体つき。
- 猿よりも体が大きく、人間に似た顔立ちだったという証言もある。
- 全身が黒色や褐色の毛に覆われていた姿で描かれることが多い。
ただし、写真や標本など正体を確定できる資料はなく、その姿は目撃証言をもとに再構成されたものです。
能力・習性
- 超自然的な能力は伝えられていない。
- 比婆山の麓や山道付近へ現れる。
- 人前へ短時間だけ姿を見せ、その後は山中へ消える。
- 人間を直接襲ったという被害記録は残されていない。
- 動物なのか、人間に近い存在なのかも判明していない。
妖怪のような術を使う存在ではなく、あくまで「未知の生物」として目撃された怪異です。
代表的な伝承
- 1970年7月20日、西城町油木の比婆山麓で謎の類人猿が目撃された。
- 同年7月から8月にかけて目撃情報が相次いだ。
- 全国から報道関係者や調査隊が集まり、旧西城町役場には「類人猿係」が置かれた。
- 大学や研究機関も調査したが、得られたのは目撃談や足跡などにとどまった。
- 約5年間で29件の目撃情報を残し、その後は目撃されなくなった。
- 正体は解明されないまま、地域を代表する現代伝説となった。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 映画『ヒナゴン』
ヒバゴン騒動をもとにした重松清の小説『いとしのヒナゴン』を映画化した作品。30年ぶりに謎の生物が目撃された架空の町を舞台に、町の人々と行政の騒動を描く。
リンク
- 『NNNドキュメント’20 ヒバゴン 目撃50年…謎の怪物は今』
当時の目撃者や役場職員、新聞記者などへの取材を通じて、ヒバゴン騒動と西城町の変化を振り返ったドキュメンタリー。
- 「ヒバゴン音頭」
目撃騒動から地域の語り草となったヒバゴンを題材に制作された楽曲。後に「ヒバゴン音頭2017」として新たに編曲された。
別名
- なし
関連妖怪
- 山男
山中に現れる大男の怪異。大柄で毛深い人型の存在として描かれる点が近い。
- 雪男
雪山に生息するとされる類人猿型の未確認生物。ヒバゴンと同じく、目撃証言を中心に語られる。
- ビッグフット
北米で目撃される大型の類人猿型UMA。ヒバゴンの海外版に近い存在として比較される。
- イエティ
ヒマラヤ山脈に生息するとされる未確認生物。山岳地帯に現れる人型の怪物という共通点を持つ。
- ツチノコ
姿は異なるが、日本各地の目撃情報や捜索活動によって広まった代表的な国産UMAである。
- 山に現われる妖怪まとめました
妖怪検定ポイント
- 1970年、広島県旧西城町で目撃された。
- 名前は比婆山に由来する。
- 身長は約1.6メートルと証言された。
- 逆三角形の顔とゴリラのような体格を持つ。
- 旧西城町役場に「類人猿係」が設置された。
- 約5年間で29件の目撃情報があった。
- 人への直接被害は確認されていない。
- 古典的な妖怪ではなく、昭和の現代怪異・UMAである。