魃(ひでりがみ)は、雨を止めて旱魃を起こすとされる中国由来の妖怪・災厄神。人面獣身で手足が一本ずつの姿、別名・旱母、魃鬼との関係を解説します

魃(ひでりがみ)
概要
- 魃(ひでりがみ)は、雨を降らなくさせ、旱魃を起こすとされる妖怪です。
- もとは中国の怪異・神格で、日本には中国の古典や類書を通じて伝わりました。
- 日本各地の具体的な目撃談よりも、旱魃という災害を人格化した存在として理解するのが自然です。
姿
- 顔は人に似ています。
- 体は獣の姿とされます。
- 手が一本、足も一本しかないと伝えられます。
- 一見すると不自由な姿ですが、風のように素早く走るといいます。
- 姿の細部は、中国の文献によって異なります。
能力・習性
- 現れた土地では雨が降らず、日照りが続く。
- 草木を枯らし、水場を干上がらせるほどの旱魃を起こす。
- 非常に速く動き、人の手で捕まえるのは難しいとされます。
- 濁った水に投げ込まれると苦しみ、死ぬと伝えられます。
代表的な伝承
- 日本固有の地域伝承はほとんど確認できません。
- 中国の『三才図会』では、剛山には魃が多く棲むとされます。
- 魃は人の顔に獣の体を持ち、手足はそれぞれ一本だけです。
- 魃がいる場所には雨が降らず、旱魃が起こると説明されています。
- この中国の怪異像が、日本では「ひでりがみ」として受け入れられました。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』
第6期 第81話「熱血漫画家 妖怪ひでり神」に登場。作中では、漫画家と絡む現代的な旱魃妖怪として描かれます。
Prime Videoの第6期ページ内で該当話を選んで視聴・レンタルできます。
リンク
別名
- 旱母
- 魃鬼
関連妖怪
- 魃鬼
『決定版 日本妖怪大全』では、草木を枯らし池や沼を干上がらせる怪物として掲載されています。本文で日照り神と同じものと説明されており、魃の異なる表記・造形として押さえたい存在です。
- 女魃
中国神話に登場する旱魃の神格。女性神として語られる系統で、獣身の魃とは姿が異なりますが、雨を止める力を持つ存在として魃の源流にあたります。
妖怪検定ポイント
- 読みはひでりがみ。漢字では魃。
- 別名は旱母。
- 中国由来の旱魃を起こす妖怪・災厄神。
- 人面獣身で、手と足が一本ずつとされる。
- 風のように速く走る。
- 出現地では雨が降らず、草木や水場が枯れる。
- 日本の地域伝承より、中国古典を通じた受容が重要。
- 魃鬼は、同書で日照り神と同じものと説明される。