姑獲鳥は、中国に伝わる女怪・怪鳥。子を産めずに死んだ女や、子を思う執念と結びつけられ、日本では産女(うぶめ)の源流として語られることもある存在です。

姑獲鳥(こかくちょう)
概要
- 姑獲鳥は、中国の怪異書に見られる女怪・怪鳥です。
- 日本の妖怪でいう産女(うぶめ)と近い系統の存在として語られることが多く、日本の産女のイメージ形成に影響した中国怪異として紹介されることがあります。
- 呼び方は「こかくちょう」が基本ですが、日本語文脈では「うぶめ」と重ねて扱われる場合もあります。
姿
- 鳥の姿をした怪物とされます。
- 一方で、女の姿をとる、あるいは女と鳥の中間のような姿で語られることもあります。
- 文献によって細部は異なり、一定した姿があるわけではありません。
- 日本の産女のように赤子を抱いた姿へ寄せて解釈されることもありますが、これは後の受容を含む見方です。
能力・習性
- 夜に現れる。
- 子どもや出産と結びつけて語られる。
- 子を失った女の執念、あるいは母性の異常な執着を象徴する存在とされる。
- 文献によっては、子どもをさらう、血や衣を汚すなど、不吉な性質を持つとされます。
代表的な伝承
- 中国では、子を産めずに死んだ女や、出産にまつわる無念を残した女が姑獲鳥になると語られることがあります。
- その怪鳥は夜に現れ、人の家の子どもを狙ったり、産着や衣を血で汚したりするとされました。
- こうした伝承は、日本で赤子を抱いて現れる産女のイメージと重ねて理解されることがあります。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 京極夏彦『姑獲鳥の夏』
姑獲鳥の名を冠した長編小説です。作中の姑獲鳥は民俗学・怪異解釈のモチーフとして扱われており、中国伝承の怪鳥をそのまま描いたものではありませんが、現代における姑獲鳥イメージの代表例です。
リンク
- 京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」に潜む妖怪まとめ
- 『ゲゲゲの鬼太郎』
第5期 第65話「呪いの鳥!うぶめが舞う」に登場。作中では、赤子に関わる鳥妖怪として描かれます。
Prime Videoの第5期ページ内で該当話を選んで視聴・レンタルできます。
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別名
- うぶめ
- 夜行遊女
- 鬼鳥
関連妖怪
- 産女
日本で、出産にまつわる無念を残した女が赤子を抱いて現れる怪異。姑獲鳥は、その源流・類縁として語られることが多い存在です。
- オゴメ
三宅島などに伝わる怪鳥・産女系の怪異。赤子の声や女怪の系譜と結びつき、姑獲鳥と比較されます。
- 子育て幽霊
死後も子を思って現れる母の怪異。子への執着や母性が怪異化する点で、姑獲鳥と共通する主題を持ちます。
妖怪検定ポイント
- 姑獲鳥は中国由来の怪鳥・女怪。
- 日本では産女(うぶめ)の源流・類縁として語られる。
- 鳥の姿、女の姿、またはその中間の姿で語られる。
- 出産・母性・子どもへの執着と深く結びつく。