首切れ馬は、大晦日にトシドンを乗せて現れる鹿児島県下甑島の怪馬。徳島県の夜行さんが乗る首なし馬との関係も紹介します。

首切れ馬(くびきれうま)
概要
首切れ馬は、鹿児島県の下甑島で、大晦日の夜にトシドンを乗せて現れるとされた怪異の馬です。
また、徳島県の妖怪・夜行さんも「首なし馬」に乗って夜道を徘徊するとされます。
姿
- 首を失った馬、または首を切られた馬を思わせる姿。
- トシドンや夜行さんを背中に乗せる。
- 夜の山道や集落周辺に現れる。
- 鈴の音を響かせながら近づく場合がある。
- 毛色や大きさなど、詳しい外見は伝えられていない。
能力・習性
- 大晦日の夜に現れる。
- 山から集落へトシドンを運ぶ。
- 鈴の音を立てながら移動する。
- 夜行さんを乗せて、特別な夜に道を徘徊する。
- 地方によっては、乗り手を伴わず独立した怪異として現れる。
- 夜行さんと遭遇した者は、投げられて蹴り殺されると恐れられた。
首切れ馬は、自ら人を襲う怪物としてよりも、夜に現れる神や妖怪を運ぶ異界の乗り物という性格が強い存在です。
代表的な伝承
鹿児島県下甑島の瀬々野浦では、大晦日の晩になるとトシドンが現れると信じられていました。
- トシドンは普段、天道に住んでいる。
- 大晦日の夜、首切れ馬に乗って山へ降りてくる。
- 馬の鈴を鳴らしながら集落へ近づく。
- トシドンは子供のいる家を訪ねる。
- 悪い子を叱り、行いを改めるように言い聞かせる。
- 最後に「歳餅」と呼ばれる餅を与えて帰る。
恐ろしい首切れ馬に乗っていますが、トシドンは単なる妖怪ではなく、新年を迎えるために家々を訪れる年神的な存在です。
各地のバリエーション
- 鹿児島県: 下甑島瀬々野浦では、大晦日の夜にトシドンを乗せ、鈴を鳴らしながら山から降りてくる。
- 徳島県: 夜行さんが「首なし馬」に乗り、節分などの特別な夜に道を徘徊する。首なし馬だけで出没する地方もあるとされる。
現代作品での登場
- なし
別名
- なし
関連妖怪
- トシドン
鹿児島県下甑島の大晦日に現れる年神。首切れ馬に乗り、子供を戒めて歳餅を与える。
- 夜行さん(やぎょうさん)
徳島県で節分などの夜に現れる一つ目の妖怪。首なし馬に乗って道を徘徊する
- 馬の足(うまのあし)
馬の脚だけが現れる怪異。馬の身体の一部が異様な姿で現れる点で近い。
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妖怪検定ポイント
- 読みはくびきれうま。
- 鹿児島県下甑島の伝承に登場する。
- 大晦日の夜に現れる。
- トシドンを背中に乗せる。
- 鈴を鳴らしながら山から降りてくる。
- 徳島県の夜行さんが乗る「首なし馬」とよく似ている。
- 首なし馬は、単独の妖怪として現れる地方もある。
- 神や妖怪を異界から運ぶ乗り物としての性格を持つ。