人面魚は、人間の顔に見える模様を持つ魚の俗称。山形県善寳寺で話題になった錦鯉の正体や、人面犬との違いを紹介します。

人面魚(じんめんぎょ)
概要
人面魚は、頭部の模様が人間の顔に見える魚の俗称です。古くから伝わる特定の妖怪ではなく、実在する魚の姿をきっかけに広まった現代怪異・珍獣的な存在です。
特に知られているのが、山形県鶴岡市の善寳寺にある貝喰の池の錦鯉です。頭部の黒い模様が目や鼻のように見えることから「人面魚」と呼ばれ、平成初期に大きな話題となりました。鶴岡市の公式観光案内では、現在も同池で人面魚が泳いでいると紹介されています。
同じ時期に流行した人面犬と並び、人間の顔と動物の体を組み合わせた現代の怪異として記憶されています。
姿
- 鯉や錦鯉など、一般的な魚の姿。
- 頭部に目、鼻、口のように見える模様がある。
- 顔のように見える部分も、魚本来の模様や陰影である。
- 人間の頭部がそのまま魚についた姿ではない。
- 見る角度や水面の揺れによって、表情が変わって見える。
能力・習性
- 特別な妖力や人を襲う能力は伝えられていない。
- 池の中を普通の魚と同じように泳ぐ。
- 頭部の模様によって、人間の表情を浮かべているように見える。
- 写真や映像を通して話題が広まりやすい。
- 見た人によって、老人、女性、僧侶など異なる顔に見えることがある。
代表的な伝承
人面魚には、古くから伝わる昔話は確認されていません。代表的なのは、善寳寺の人面魚をめぐる平成初期の話題です。
- 山形県鶴岡市の善寳寺には、貝喰の池と呼ばれる池がある。
- 貝喰の池は、寺で祀られる二龍神の棲み家とも伝えられている。
- 池を泳ぐ錦鯉の頭部に、人の顔のような模様が見つかった。
- この魚が「人面魚」と呼ばれ、多くの人が見物に訪れた。
- 現在も、同池では人面魚と呼ばれる錦鯉が泳いでいると案内されている。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 育成シミュレーションゲーム『シーマン ~禁断のペット~』
1999年にドリームキャスト用ソフトとして発売された作品。魚のような体に人間の顔を持つ生物「シーマン」を、水槽の中で育てて会話する。
魚の体に人間の顔があるという強烈な外見から、人面魚を連想させる現代作品の代表例といえる。
リンク
別名
- なし
関連妖怪
- 人面犬(じんめんけん)
犬の体に人間の顔を持つ都市伝説。人面魚と同時代に話題となった、人面動物を代表する現代怪異である。
- 人魚(にんぎょ)
人間と魚の特徴を併せ持つ怪異。人面魚とは異なり、古くから予言や長寿、不吉な出来事と結びつけて語られてきた。
- 件(くだん)
人間の顔と牛の体を持ち、未来を予言するとされる怪異。人の顔と動物の体を組み合わせた存在として共通する。
- 人面瘡(じんめんそう)
人間の体に顔のような腫れ物が生じる怪異。模様や形が人の顔に見える不気味さという点で近い。
- 東北地方の妖怪達を集めています
妖怪検定ポイント
- 読みはじんめんぎょ。
- 人の顔に見える模様を持つ魚の俗称。
- 古典的な妖怪ではなく、現代の怪異として扱われる。
- 山形県鶴岡市の善寳寺にある貝喰の池で話題になった。
- 善寳寺の人面魚は錦鯉。
- 頭部の黒い模様が、目や鼻のように見える。
- 特別な妖力や危険な行動は伝えられていない。
- 人面犬とは、人間の顔と動物を組み合わせた怪異という点で共通する。
- 人面犬が目撃談中心なのに対し、人面魚は実物や写真を中心に広まった。