百々爺は、夜遅くに村の辻や町角へ現れる山の妖怪。逃げても先回りし、出会った旅人を病気にするとされる怪異を紹介します。

百々爺(ももんじい)
概要
- 百々爺は、普段は人里離れた山奥にすむとされる妖怪。
- 人通りがなくなる夜遅く、村の辻や町角へ現れる。
- 「爺」とつくものの、必ずしも人間の老人の姿をした存在ではない。
- 猪・鹿・狸などの獣や、その肉を「ももんじい」と呼んだ例もあり、山にすむ正体不明の獣と妖怪が重なって成立した存在と考えられる。
- 鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にも描かれている。
姿
- 伝承上の姿は一定していない。
- 山にすむ獣のような存在と考えられている。
- 『決定版 日本妖怪大全』の挿絵では、深い山林の中にたたずむ、髭や体毛の濃い小柄な老人のような姿で描かれている。
- ただし、名称の「爺」だけを根拠に、老人姿の妖怪と断定することはできない。
能力・習性
- 夜遅くに村の辻や町角へ現れる。
- 人が逃げる方向を変えても、次の辻へ先回りして姿を見せる。
- 旅人が出会うと、後に病気になるとされる。
- 野衾が人里へ出る際、百々爺に化けるという説もある。
- 子供をしつける際の脅し文句にも使われた。
代表的な伝承
- 夜道の辻で百々爺に出会った人が、慌てて別の道へ逃げた。
- しかし、次の辻にも百々爺が立っていた。
- さらに方向を変えても、その先へ先回りして現れたという。
- また、旅人が百々爺に出会うと、必ず病みつくともいわれた。
- 地域によっては、駄々をこねる子供に「百々爺に食わせるぞ」と言い聞かせたという。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 『ゲゲゲの鬼太郎』
原作漫画や複数のアニメシリーズに登場する。アニメ第6作の第42話「百々爺の姦計 妖怪大裁判」では、鬼太郎を陥れようとする狡猾な妖怪として描かれた。伝承上の山の獣に近い存在から、知略を使う老人妖怪へ大きく脚色されている。
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リンク
別名
- なし
関連妖怪
- 野衾
モモンガやムササビに似た山の妖怪。人里へ出る際に百々爺へ化けるという説が紹介されている。
- 野狐
山野にすむ狐の怪異。正体の怪しい老人を、野狐や百々爺が化けたものではないかと疑う言い回しがあった。
- 山爺
山中に現れる老人姿の妖怪。名称や生息場所は似ているが、百々爺とは異なる伝承を持つ。
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妖怪検定ポイント
- 読みはももんじい。
- 普段は山奥にすみ、夜の辻や町角へ現れる。
- 逃げても次の辻へ先回りする。
- 出会った旅人は病気になるとされる。
- 野衾が化けたものという説がある。
- 子供を脅してしつける際にも名前が使われた。
- 「ももんじい」は獣や獣肉を指す言葉としても使われた。
- 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に描かれている。