柳の精は、古い柳に宿る樹木霊。岩手県盛岡市には、美しい男に化けて娘を抱きしめ、その後に木が枯れたという伝承があります。

柳の精(やなぎのせい)
概要
- 柳の精は、長い年月を経た柳の木に宿る樹木霊。
- 樹木には精霊が宿り、とくに何十年、何百年と生きた古木は強い霊力を持つと考えられてきた。
- 柳は垂れ下がる枝や風に揺れる姿から、幽霊や怪異と結びつけられることが多い。
- 岩手県盛岡市に伝わる、人間の娘へ思いを寄せた柳の精の話が有名
姿
- 本来は柳の古木に宿る、姿の見えない精霊。
- 人前では、美しい若い男の姿に化けて現れる。
- 固定された人型を持つのではなく、木そのものと人間の姿を使い分ける存在と考えられる。
能力・習性
- 柳の木に宿る。
- 人間の姿へ化ける。
- 気に入った人間へ近づき、木の枝で抱きしめる。
- 人を夢のような状態にし、意識を失わせることがある。
- 宿っている柳が枯れると、精霊も力を失うと考えられる。
代表的な伝承
- 岩手県盛岡市の北上川河畔にある木伏という場所に、美しい娘が暮らしていた。
- 娘は毎日、柳の木の下で洗濯をしていた。
- ある日、娘が柳の幹に密着し、枝に強く抱きかかえられたまま気を失っているところを発見された。
- 助けられた娘は、美しい見知らぬ男に突然抱きしめられ、その後は夢のようになって何も覚えていないと話した。
- その柳は、しばらくして理由もなく自然に枯れてしまったという。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- なし
別名
- なし
関連妖怪
- 柳婆
柳の古木に宿る老婆姿の妖怪。柳の精と同じく、柳に宿る樹木霊の一種として関連が深い。
- 柳女
柳と女性の怪異が結びついた妖怪。人間に近い姿で現れる樹木の怪異という点が共通する。
- 木霊
古い樹木に宿る精霊の総称。柳の精も、特定の樹木に宿る木霊の一種と考えられる。
- 古椿の霊
長い年月を経た椿に宿る妖怪。古木が霊力を持ち、人間へ怪異を起こす点が近い。
- 化け銀杏の精
古い銀杏に宿る精霊。樹木が人の姿や意思を持つという伝承系統が共通する。
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妖怪検定ポイント
- 読みはやなぎのせい。
- 古い柳に宿る樹木霊。
- 岩手県盛岡市の北上川河畔に伝承がある。
- 人前では美しい男の姿に化ける。
- 柳の枝で娘を抱きしめ、意識を失わせた。
- 伝承の舞台は盛岡市の木伏。
- 怪異の後、柳は理由もなく枯れたとされる。
- 木霊・柳婆・古椿の霊などと関連する。