柳婆は、川辺などの柳の古木に宿るとされる老婆姿の妖怪。人の失踪や夜道で出会う見知らぬ老婆と結びつけて語られます。

柳婆(やなぎばばあ)
概要
- 柳婆は、柳の古木に宿るとされる樹木霊の一種。
- 風に揺れる柳の枝が幽霊の手のように見えることから、柳は古くから怪談や幽霊譚と結びつけられてきた。
- 柳婆がすみついた木は、普通の柳よりも強い妖気を放つと考えられた。
- 川辺で人が行方不明になった際、近くに大きな柳があると、柳婆に捕らえられたと思われることもあった。
姿
- 不気味な老婆の姿で現れる。
- 手足は細く、指は枝のように長い。
- 柳の幹や垂れ下がった枝の陰から、川を通る人を見つめる姿で表現されている。
能力・習性
- 柳の古木に宿る。
- 木の近くを通る人を捕らえると考えられた。
- 夜道では、見知らぬ老婆の姿となって現れることがある。
- 川辺で起きた人の失踪と結びつけられる。
- 風に揺れる枝や暗闇の影を通じて、人に強い恐怖を感じさせる。
代表的な伝承
- 具体的な地域名や人物名を伴う一話は紹介されていない。
- 川で人が突然いなくなり、その近くに柳の巨木が立っていると、人々は「柳婆に捕らえられた」と考えた。
- また、夜道で見知らぬ老婆に出会い、そばに柳があると、その老婆を柳の精や柳婆だと恐れたという。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- なし
別名
- なし
関連妖怪
- 柳の精
柳に宿る精霊。柳婆と最も近い存在。
- 木霊
古い樹木に宿る霊。柳婆も柳の木に宿る樹木霊の一種として説明される。
- 古椿の霊
年を経た椿に宿る妖怪。古木が人のような姿や意思を持つという点が共通する。
- 化け銀杏の精
古い銀杏の木に宿る精霊。特定の樹木が怪異を起こすという伝承系統が近い。
- 柳女
柳と女性の怪異が結びついた妖怪。柳婆とは別の存在だが、柳の木から女性の妖怪が現れる点で関連する。
妖怪検定ポイント
- 読みはやなぎばばあ。
- 柳の古木に宿る樹木霊の一種。
- 老婆の姿で現れる。
- 川辺や夜の柳の近くで恐れられた。
- 人の失踪を柳婆の仕業と考えることがあった。
- 柳の枝が幽霊の手のように見えることが、怪異の背景にある。
- 柳の精・木霊・古椿の霊などと関連する。