子育て幽霊は、墓の中で生きる赤ん坊を飴で養った母親の幽霊。飴屋の幽霊とも呼ばれ、子供が高僧になる伝承が各地に残ります。

子育て幽霊(こそだてゆうれい)
概要
- 子育て幽霊は、死後もわが子を守り育てる母親の幽霊。
- 本文中では、この話が「子育て幽霊」とも呼ばれることが明記されている。
- 妖怪というより、母親の愛情を主題とした幽霊譚・寺院の開山伝説に近い。
- 赤ん坊が成長して高僧になる結末が多いとされる。
姿
- みすぼらしい女性の姿で現れる。
- 『決定版 日本妖怪大全』の挿絵では、長い髪を垂らし、白い着物をまとった女性の幽霊として描かれている。
- 足元などの細かな姿は伝承によって異なり、決まった外見はない。
能力・習性
- 夜ごと飴屋を訪れ、赤ん坊のために飴を買う。
- 死後も母親として子供を見守る。
- 人間に危害を加えることはなく、子供を救った相手へ恩を返す場合がある。
- 水の出る場所や失せ物のありかを知らせるともいう。
代表的な伝承
- ある飴屋へ、毎晩みすぼらしい女が飴を買いに来た。
- 不審に思った主人が後を追うと、女は墓場で姿を消し、墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえた。
- 墓を調べると、妊娠したまま亡くなった女の子供が生きており、母親の幽霊が飴で養っていた。
- 飴屋の主人は赤ん坊を引き取り、その子は後に高僧になったという。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 『怪談レストラン』
テレビアニメ第18話の一編として「子育て幽霊」が映像化されている。伝承を子供向けの怪談として紹介した作品である。
リンク
別名
- 飴屋の幽霊
- 飴買い幽霊
関連妖怪
- 産女
妊娠中や出産時に亡くなった女性の霊として語られる。子供への執着や母親の思いが怪異となる点で近い。
- 姑獲鳥
出産や赤ん坊と結びつく女性の怪異。子育て幽霊とは別の存在だが、母子をめぐる怪異という共通点がある。
妖怪検定ポイント
- 読みはこそだてゆうれい。
- 母親の幽霊が、墓の中で生きる赤ん坊へ飴を与える。
- 飴屋の主人が赤ん坊を救う。
- 子供は成長して高僧になることが多い。
- 人を襲う幽霊ではなく、母性愛と恩返しを描いた怪談。
- 寺院の開山伝説として語られる場合がある。