叺親父は、青森県津軽地方に伝わる子取り系の妖怪。叺を背負った鬼のような大男が、泣く子供を袋に詰めて連れ去るとされます。

叺親父(かますおやじ)
概要
- 叺親父(かますおやじ) は、青森県津軽地方に伝わるとされる子取り系の妖怪。
- 「叺」とは、むしろで作った大きな袋のこと。
- 叺親父は、この袋を背負って現れ、泣いている子供を連れ去る存在として語られる。
- 系統としては、子供をさらう「隠し神」や「袋を持つ妖怪」の仲間に近い。叺親父は青森県津軽地方の妖怪として紹介され、秋田県鹿角地方の「叺背負」、長野県埴科地方の「袋担ぎ」と近い存在とされる。
姿
- 叺を背負った、鬼のような大男とされる。
- 具体的な顔立ちや服装は詳しく伝わっていない。
- 「親父」という名から、恐ろしい男・大人の姿で想像されることが多い。
- 子供を入れるための大きな袋を背負っている点が最大の特徴。
能力・習性
- 泣いている子供を見つけると近づいてくる。
- 背負った叺の中に子供を無理やり詰め込む。
- 子供を袋に入れたまま、どこかへ連れ去ってしまう。
- 「泣く子を戒める」「夜に騒がせない」ためのしつけ妖怪としての性格が強い。
代表的な伝承
- 青森県津軽地方では、泣いている子供のもとに叺親父が現れるとされた。
- 叺親父は大きな叺を背負っており、泣きやまない子供を見つけると、その袋に詰め込んでさらってしまう。
- 親たちは「泣いていると叺親父に連れていかれるぞ」と言って、子供を戒めたと考えられる。
- 怖さは直球だが、暮らしの中では子供を危険から遠ざけるための言い聞かせとして働いていた。
各地のバリエーション
- 青森県津軽地方:叺親父
叺を背負った鬼のような大男が、泣いている子供を袋に詰めてさらう。 - 秋田県鹿角地方:叺背負(かますしょい)
叺を背負う点が共通する近縁妖怪。名前も性質も叺親父にかなり近い。 - 長野県埴科地方:袋担ぎ
袋を持って子供をさらう妖怪。叺ではなく「袋」として語られる点が違う。
現代作品での登場
- なし
別名
- なし
関連妖怪
- 隠し神
夕方まで外で遊ぶ子供や、帰らない子供をさらう系統の妖怪。叺親父もこの系統に含めて考えられる。
- 叺背負
秋田県鹿角地方に伝わる近縁妖怪。叺を背負う点が共通する。
- 袋担ぎ
長野県埴科地方に伝わる、袋で子供をさらう妖怪。叺親父と同じ「袋を持つ子取り妖怪」。
- 子取りぞ
島根県出雲地方に伝わる子取り系妖怪。叺ではなく油取りの要素が強いが、子供をさらう点で近い。
- 油取り
東北地方などで語られる子取り妖怪。叺親父と同じく、子供を脅す言い聞かせとしての性格がある。
- 東北地方の妖怪をまとめました
妖怪検定ポイント
- 読みは かますおやじ。
- 「叺」は、むしろで作った袋のこと。
- 青森県津軽地方の子取り系妖怪。
- 泣いている子供を叺に詰めてさらう。
- 近縁妖怪に、叺背負・袋担ぎ・袋かつぎがいる。
- 「泣く子」「帰らない子」を戒めるしつけ妖怪として覚える。