のびあがりは、見れば見るほど高くなっていくとされる愛媛県の妖怪です。川獺や狸が化けたものともいい、目をそらす・低い場所を蹴ると消えるという伝承を解説します。

のびあがり
概要
- のびあがりは、夜道などで見上げるほど高くなっていくとされる怪異です。
- 愛媛県では、川獺(かわうそ)が化けたものとされることがあり、地域によっては狸のしわざとも語られます。
- 高坊主や見上入道と近い「背丈が伸びる怪異」ですが、のびあがりは特に、見ている側の視線によって大きくなる点が特徴です。
姿
- 一定した姿は伝わっていません。
- 人影や坊主のような怪物として意識されることがありますが、正体をはっきり見せない場合もあります。
- 恐ろしさの中心は姿そのものではなく、目を向けるほど果てしなく高くなる異様な大きさです。
能力・習性
- 見上げるほど背丈が高くなっていきます。
- 目をそらす、または見下ろすと小さくなり、消えるとされます。
- 地上三十センチほどの場所を蹴ると消えるという対処法も伝わります。
- 川獺や狸など、化ける動物の仕業と説明される例があります。
代表的な伝承
- 愛媛県の夜道で、前方に奇妙な影が現れる。
- 不審に思って見上げると、影はどこまでも高く伸びていく。
- 驚いて視線を足元へ落とし、低い場所を蹴ると、怪異は消えたという。
各地のバリエーション
- 愛媛県松山市・東温市周辺
高坊主、タカタカ坊主、川獺と同じ系統の怪異として記録されています。川の近くに出るため、川獺が化けたものと説明される例があります。 - 愛媛県の一部
見上げると高くなり、見下ろすと小さくなって逃げる怪異として伝わります。
現代作品での登場
- ゲゲゲの鬼太郎
のびあがりが登場します。作中では、人間を木に変え、地上征服を企む敵役として脚色されています。民間伝承の「見上げるほど高くなる怪異」を、より攻撃的な妖怪キャラクターへ発展させた例です。
リンク
別名
- 高坊主
- タカタカ坊主
- ぬび上がり
- 伸上り入道
関連妖怪
- 見上入道
通行人が見上げると巨大化する入道妖怪。のびあがりとは別名と断定できませんが、「視線を上へ向けるほど怪異が大きくなる」という伝承構造が共通します。
- 高入道
夜道に現れる巨大な入道型怪異。のびあがりのように視線で大きくなるとは限りませんが、道をふさぐ背高の怪異として比較しやすい存在です。
- 川獺(かわうそ)
愛媛県では、のびあがりの正体を川獺の化けたものとする伝承があります。妖怪の別名ではなく、変化の主体として関係します。
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妖怪検定ポイント
- 読みはのびあがり。
- 愛媛県に伝わる、見上げるほど高くなる怪異。
- 川獺や狸が化けたものとされる。
- 目をそらす、見下ろす、地上近くを蹴ると消える。
- 高坊主・タカタカ坊主と重なる地域例がある。