行逢神(ゆきあいがみ)
行逢神は、山道などで人や牛馬と行き逢い、急な寒気や発熱、体調不良をもたらすとされた神霊です。中国地方を中心に伝わる、姿の見えない怪異を解説します。

概要
- 行逢神は、山中や野外で人・牛・馬などと行き逢い、災いを及ぼすと考えられた神霊です。
- 晴れて風もないのに急な寒気を覚える、発熱する、気分が悪くなるといった異変は、行逢神に出会ったためと解釈されました。
- ヒダル神などと同じく、道中で人に取り憑く怪異・憑き物の系統と捉えられることもあります。
姿
- 定まった姿はありません。
- 人前に明確な姿を現すのではなく、何かの存在がそばを通り過ぎたような気配だけを残すとされます。
- 水木しげるの挿絵では、夜の山中に人影のような黒い影が浮かぶ姿で表現されています。
能力・習性
- 風もない晴天の日でも、急な悪寒を感じさせる。
- 発熱、気分の悪さ、けがなどを引き起こすとされる。
- 人間だけでなく、牛や馬も行逢神の気配を感じるという。
- 山の神、水神、みさきさん、風の神などとして理解される場合があります。
代表的な伝承
- 山道を歩く人が、よく晴れた日に突然ぞっとする寒気を覚える。
- 周囲には誰もおらず、姿も見えない。
- その後に発熱や体調不良が起きると、「行逢神が通り過ぎた」と考えられた。
- 箕であおいだり、土鍋をかぶせたりして、怪異を鎮めようとしたといいます。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- なし
別名
- 行き逢い神
関連妖怪
- 山の神
行逢神は地域によって、山中で出会う山の神として理解されることがあります。
- 水神
水辺や土地の神霊に出会う怪異として、水神の名で呼ばれる場合があります。
- みさき
行逢神は「みさきさん」とも呼ばれ、道中で人に災いを及ぼす霊的存在として重なります。
- 風の神
姿を見せず、気配や体感だけで人に異変をもたらす点で近い神霊です。
- ヒダル神
山道で人に取り憑き、歩行困難や体調不良をもたらす憑き物。行逢神と同系統とされることがあります。
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妖怪検定ポイント
- 読みはゆきあいがみ。
- 主に中国地方に多いとされる。
- 姿は見えず、急な悪寒や発熱、体調不良によって存在を感じる。
- 牛馬も遭遇するとされ、牛の場合は尾の先を少し切って血を出す対処法が伝わる。
- 山の神、水神、みさき、風の神と結び付けられることがある。