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倩兮女(けらけらおんな)とは?塀越しに笑う巨大な女妖怪

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倩兮女(けらけらおんな)

倩兮女は、塀越しに大きな笑い声を響かせる女妖怪です。鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれた姿や、水木しげるが語る「笑いの恐怖」を解説します。

 

女妖怪・倩兮女。古い着物をまとい、塀の向こうから上半身だけをのぞかせ、片手で口元を隠しながら大きく笑っている。

概要

  • 倩兮女は、どこからともなく聞こえる「ケラケラ」という笑い声で人を不安にさせる女妖怪です。
  • 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれた文献妖怪で、地方の特定伝承よりも、妖怪画と怪談的な演出によって知られる存在です。
  • 石燕の詞書は中国の宋玉にまつわる美女譚を引き、笑いと美しさが人を惑わせる怪異として倩兮女を位置づけています。ただしこれは江戸期の妖怪画における表現であり、実在の女性像ではありません。

姿

  • 着物姿の大きな女として描かれます。
  • 塀や垣根の向こうから上半身をのぞかせ、口元に手を添えて笑う姿が代表的です。
  • 水木しげる氏のイラストでは、姿そのものよりも、暗い道に突然現れる巨大な女の笑顔が強調されています。

能力・習性

  • 寂しい道や不安を感じる場所で、大きな笑い声を響かせます。
  • 笑い声は、遭遇した本人にだけ聞こえるとされます。
  • 驚いて振り向いた人の前でさらに笑い、気の弱い人は気絶することもあるとされます。

代表的な伝承

  • 人通りの少ない道を歩く者が、不安を感じ始めた頃、どこからともなく「ケラケラ」という女の笑い声を聞く。
  • 振り返ると、大きな女がこちらを見て笑っている。
  • 逃げ出そうとすると、さらに大きな笑い声が追いかけてくる。
  • 家へ帰って話しても、笑い声を聞いたのが本人だけだったため、周囲には信じてもらえない。

各地のバリエーション

  • なし

現代作品での登場

  • 『妖怪の飼育員さん』第131話「倩兮女」
    藤栄道彦の妖怪漫画で、倩兮女を題材にした回が公式配信されています。

 

  • 『妖怪の飼育員さん』に収録された妖怪達はこちら

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別名

  • けらけら女
  • けらけらおんな

関連妖怪

  • うわん
    声だけで人を驚かせる怪異。『決定版 日本妖怪大全』では、倩兮女も「一声で人を驚かせる」うわんの仲間かもしれないとされています。

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  • 笑い女
    高知県に伝わる、笑い声で人を恐がらせる怪異。倩兮女と同一ではありませんが、「不気味な女の笑い」という要素が近い存在です。

 

  • 高女
    人家や塀の上からのぞく巨大な女の怪異。笑いではなく、その巨大さと人を見下ろす姿に恐怖がある点で倩兮女と近いです。

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妖怪検定ポイント

  • 読みはけらけらおんな
  • 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』に描かれた文献妖怪。
  • 塀越しに現れる巨大な女として描かれる。
  • 特徴は、姿よりも「ケラケラ」という不気味な笑い声。
  • 『決定版 日本妖怪大全』では、笑いの恐怖を象徴する妖怪として解説される。
  • うわんと同じく、声で人を驚かせる怪異に近い。