暮露暮露団(ぼろぼろとん)
暮露暮露団(ぼろぼろとん)は、古びて破れた衣服や布団に念が宿って化けたとされる付喪神です。鳥山石燕の『画図百器徒然袋』に描かれた、虚無僧との言葉遊びを含む妖怪を解説します。

概要
- 暮露暮露団は、ぼろぼろになった布団や衣服に人の念が宿り、妖怪化したとされる付喪神です。
- 名称は、破れた布を意味する「ぼろ」と、普化宗の虚無僧に関わる「暮露」「梵論」のイメージを重ねたものと考えられます。
- 鳥山石燕『画図百器徒然袋』に描かれた妖怪で、各地の口承よりも、江戸時代の絵画・言葉遊びから生まれた性格が強い存在です。
姿
- 破れた布団や衣服が人の姿を取ったような、ぼろ布をまとった怪異として描かれます。
- 使い古され、裂け目や綿のほころびが目立つ姿が特徴です。
- 水木しげるの図では、長く使われた布が妖怪化したような、僧形にも見える不気味な姿で表現されています。
能力・習性
- 古い布団や衣服に残った人の念、未練、妄念が宿って化けるとされます。
- 明確に人を襲う、病をもたらすといった能力は確認できません。
- 生活道具や寝具にも長年の使用によって怪異が宿る、付喪神的な発想を象徴する妖怪です。
代表的な伝承
- 特定地域の遭遇譚ではなく、鳥山石燕の妖怪画に由来する存在です。
- 虚無僧を指す「暮露」と、着古されてぼろぼろになった布団を掛け合わせ、世捨て人が使った寝具に念が残って化けたものとして表現されました。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- なし
別名
- 暮露々々団
関連妖怪
- 骨傘
古い傘が妖怪化した付喪神。暮露暮露団と同じく、使い古された日用品に怪異が宿る発想でつながります。
- 乳鉢坊
乳鉢を妖怪化した付喪神。鳥山石燕の付喪神群に見られる、生活道具の擬人化という点で近い存在です。
- 琵琶牧々
琵琶が長い年月を経て妖怪化したもの。暮露暮露団と同じく、道具に宿る念や時間の積み重ねが主題です。
- 琴古主
古い琴の付喪神。楽器と寝具で対象は異なりますが、長く使われた品が妖怪になる系統に属します。
- 経凛々
古い経巻が化けた付喪神。物に宿る霊性を妖怪として描く、石燕系の付喪神表現と共通します。
- 器物に宿る妖怪、付喪神を集めました
妖怪検定ポイント
- 読みはぼろぼろとん。
- 古い布団や衣服に念が宿った付喪神。
- 鳥山石燕『画図百器徒然袋』に描かれた妖怪。
- 虚無僧・普化宗・梵論師に関わる言葉遊びが名前の背景にある。
- 地域伝承型ではなく、絵画資料を中心とする妖怪。