小豆はかりは、江戸・麻布の武家屋敷に現れた音の怪異。天井を踏む音や、大量の小豆をまくような音を響かせたが、人へ害はなかったという不思議な伝承を解説します。

小豆はかり(あずきはかり)
概要
- 小豆はかりは、江戸・麻布の武家屋敷に現れたとされる怪異です。
- 天井を踏み鳴らす音や、小豆を大量にまくような音を立てる存在として語られます。
- 小豆洗いと名前は似ていますが、水辺で小豆をとぐ怪異ではありません。
- 姿を見せず、家の中で不可解な音を起こす、家鳴り・ポルターガイスト型の怪異に近い存在です。
姿
- 伝承上、姿を見た者はいません。
- 正体は人間、動物、妖怪のいずれとも分かっていません。
- 『決定版 日本妖怪大全』の挿絵では、毛むくじゃらで大きな目を持つ異形として描かれています。
- ただし、この姿は音だけの怪異を視覚化した表現であり、固定した伝承上の姿とはいえません。
能力・習性
- 天井をどしどしと踏むような音を立てる。
- 小豆をぱらぱらと、また大量にばらまくような音を響かせる。
- 庭の飛び石を下駄で歩く音や、手水鉢の水をかけるような音も出す。
- ときには上から土や紙くずを落とすことがある。
- 音で人を驚かせるものの、直接危害を加えることはないとされます。
代表的な伝承
- 江戸・麻布に、二百俵取りの武士が住む屋敷がありました。
- その屋敷には小豆はかりが出ると聞き、怪異に興味を持った友人が泊まりに来ます。
- 夜、二人が静かに待っていると、天井を踏む音のあと、小豆をまくような音が聞こえ始めました。
- 音は次第に大きくなり、大量の小豆を天井へばらまくように響いたといいます。
- 友人が障子を開けても、庭には誰もいませんでした。
各地のバリエーション
- なし
現代作品での登場
- 『ゲゲゲの鬼太郎』第6期・第31話「小豆洗い小豆はかり小豆婆」
小豆洗い、小豆婆とともに登場します。小豆にまつわる妖怪たちを題材にした、作品独自のアレンジです。
Prime Videoの第6期ページ内で該当話を選んで視聴・レンタルできます。
リンク
別名
- なし
関連妖怪
- 小豆洗い
川辺や橋の下で、小豆をとぐような音を立てる妖怪。名前は近いものの、小豆はかりは屋敷の中で音を出す怪異であり、別種とされています。
- 小豆婆
小豆洗いが老婆の姿で現れるとされる怪異。小豆はかりとは別の存在ですが、小豆にまつわる音の怪異として比較しやすい妖怪です。
- 江戸・東京の怪異を集めています
- 家の中に潜む妖怪達もどうぞ
妖怪検定ポイント
- 読みはあずきはかり。
- 江戸・麻布の武家屋敷に現れた怪異。
- 天井を踏む音、小豆をまく音、庭を歩く音などを立てる。
- 姿は見えず、正体も不明。
- 土や紙くずを落とすことがある。
- 人を驚かせるが、害はないとされる。
- 小豆洗いとは別種で、水辺ではなく屋敷の怪異。