川女郎は、香川県琴平・仲多度郡に伝わる川の女怪。大水で堤が切れそうになると「家が流れる」と泣いて知らせるという伝承や、山姥との関係を解説します。

川女郎(かわじょろう)
概要
- 川女郎は、香川県の琴平や仲多度郡に伝わる、川に現れる女の怪異です。
- 大水で堤が切れそうになると、人間の女のような声で泣き、洪水の危険を知らせるとされます。
- 人を襲う怪物というより、川の増水と結びついた警告者・悲哀を帯びた女怪として語られます。
姿
- 共通する固定した姿は伝えられていません。
- 美しい嫁姿の女として現れる話があります。
- 川辺や淵で髪をとく女として現れ、振り向くと馬鍬のような歯を見せるともいいます。
- 白髪を振り乱し、白い着物を着た老婆の姿で見たという伝承もあります。
能力・習性
- 大雨や増水の際、川辺で泣き声を響かせる。
- 堤が切れそうな危険を、人の言葉のような泣き声で知らせる。
- 淵や川岸の岩の間に現れるとされます。
- 地域によっては、川辺で出会った者を驚かせる恐ろしい姿も見せます。
代表的な伝承
- 琴平では、大水で堤が切れそうになると、川女郎が「家が流れるわよ」と泣くといいます。
- 仲多度郡では、川から女の泣き声が聞こえると、人々は「今夜も川女郎が泣いている。水が出たのだ」と受け取ったと伝えられます。
- 川女郎の声は、災害を知らせる不気味な前触れだったのでしょう。
各地のバリエーション
- 香川県仲多度郡まんのう町
川岸の岩の間に子をもうけた川女郎が、増水で赤子が流されそうになると泣くとされます。川辺で出会うと、馬鍬のような歯を見せて笑うという話もあります。 - 香川県の山間部
山にいるときは山姥・山女郎、川にいるときは川女郎と呼ばれるとする伝承があります。山の女怪が川へ現れた姿として捉えられた例です。
現代作品での登場
- なし
別名
- 河女郎
- カワジョロ
関連妖怪
- 川姫
福岡県に伝わる美女の川妖怪。川女郎とは別の存在ですが、『決定版 日本妖怪大全』では対比して紹介されており、どちらも川辺に現れる女怪として関連します。
- 山姥
香川県では、山にいるときは山姥、川にいるときは川女郎と呼ばれるとする伝承があります。地域によって姿や住みかが変化する女怪として近い存在です。
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妖怪検定ポイント
- 読みはかわじょろう。
- 香川県琴平・仲多度郡に伝わる川の女怪。
- 大水で堤が切れそうになると、「家が流れる」と泣いて知らせる。
- 美しい嫁姿、髪をとく女、白髪の老婆など、姿には地域差がある。
- 山にいると山姥・山女郎、川にいると川女郎とする伝承がある。
- 川姫とは別種だが、川辺に現れる女怪として比較しやすい。