福の神は、家に富や繁栄をもたらす存在。岩手県紫波郡の伝承では、蔵の屋根に座る小さな老翁として現れ、去ると家が落ちぶれると語られます。

概要
- 福の神は、家に福運・繁栄・富をもたらす神。
- 読みはフクノカミ。
- 妖怪というより本来は神格だが、民間伝承では人の家に現れたり、去ったりする存在として語られる。
- 『決定版 日本妖怪大全』では、岩手県紫波郡の話として、蔵の屋根に現れる小さな老翁が「福の神」と名乗る伝承が紹介されている。
- 福の神がいる家は栄え、いなくなると家運が傾く。
姿
- 小さな老翁の姿で現れる。
- 蔵の屋根に座り、四方を招くような動作をする。
- いかにも「福を呼び込んでいる」姿である。
- 派手な七福神風の姿ではなく、民間伝承ではもっと素朴な老人として現れる。
能力・習性
- 家に福運をもたらす。
- 人の出入りを増やし、家を繁栄させる。
- 蔵や家の財運と結びつく。
- ただし、攻撃されたり嫌われたりすると、その家を去る。
- 福の神が去ると、家は落ちぶれる。
代表的な伝承
- 岩手県紫波郡に、ある夫婦の話がある。
- 妻は生まれながらに福運を持っており、結婚後、その家は栄え、人の出入りも多くなった。
- しかし夫はそれを嫌がり、古老から「朝早く、蔵の屋根に向かって、うつぎの弓で蓬の矢を射よ」と教えられる。
- 夫が蔵を見上げると、小さな老翁が屋根に座り、四方を招いていた。
- 夫が矢を射ると、後に老翁は「私は福の神だが、矢を射られたからこの家を出て行く」と言って去った。
- その後、家は落ちぶれ、妻も家を出て行ったという。
各地のバリエーション
- 岩手県紫波郡
- 蔵の屋根に小さな老翁として現れ、家に福を招く。
- 矢を射られて家を去り、その後に家運が傾く話が伝わる。
現代作品での登場
- 『妖怪学校の先生はじめました!』
恵比寿夷三郎として登場。神様の学校から妖怪たちとの交流のためにやってきたキャラクターです。
リンク
- 『妖怪学校の先生はじめました!』の元ネタ妖怪まとめもどうぞ
別名
- ふくのかみ
- 福神
関連妖怪
- 座敷童子
家に富や幸運をもたらし、去ると家が衰えるとされる点が近い。
- 金霊
金運・財運と結びつく妖怪。福の神と同じく、富をもたらす存在として関連する。
- 貧乏神
福の神とは反対に、家に貧しさや不運をもたらす神。対になる存在として重要。
- 大黒天
七福神の一柱で、財福・豊穣と結びつく。福の神の代表的イメージに近い。
- 恵比寿
商売繁盛・漁業・福徳の神。福をもたらす神格として関連する。
- 来訪神
外から家や村へやってきて福をもたらす神。福の神も、家に現れて繁栄を左右する点で近い。
妖怪検定ポイント
- 福の神は、家に福運をもたらす神。
- 妖怪というより神格だが、民間伝承では妖怪的にも語られる。
- 『決定版 日本妖怪大全』では、岩手県紫波郡の伝承が紹介される。
- 小さな老翁として蔵の屋根に現れ、四方を招く。
- 矢を射られた福の神は家を去り、その家は落ちぶれる。
- 座敷童子と同じく、いると栄え、去ると衰える存在として覚えるとわかりやすい。
- 検定向きキーワードは、福の神・岩手県紫波郡・蔵の屋根・小さな老翁・福運・家運・座敷童子との比較。