大かむろは、雨戸の外に巨大な顔だけを現して人を驚かす狸の妖怪。水木しげる『決定版 日本妖怪大全』での扱いや、大禿との違いも解説します。

大かむろ
概要
- 大かむろは、巨大な顔を現して人を驚かす狸の妖怪。
- 読みはオオカムロ。
- 夜、雨戸のあたりで物音がしたため障子を開けると、大きな顔だけのお化けがぬっと現れる。
- 正体は狸が化けたものとされる。
- 漢字では「大禿」と書かれることもあるが、鳥山石燕の「大禿」は別系統
姿
- 大きな顔だけの妖怪として現れる。
- 家の外、雨戸のあたりに、巨大な頭部がにゅっと出る。
- 人型の全身妖怪というより、巨大な顔で人を驚かす怪異。
- 水木しげる系の大かむろは、狸の変化として説明される。
- 鳥山石燕の「大禿」は、屏風より背の高い禿頭の人物姿で描かれるため、水木系の大かむろとは見た目も性格も異なる。
能力・習性
- 夜に家の外で物音を立てる。
- 人が障子や戸を開けると、巨大な顔を見せて驚かす。
- 正体は狸の変化とされ、人を食う妖怪ではない。
- 化ける、脅かす、相手の反応を楽しむという、狸妖怪らしい性質を持つ。
代表的な伝承
- 夜、雨戸のあたりで何か音がする。
- 不審に思った人が障子を開ける。
- すると、そこに大きな顔だけのお化けがニューッと現れる。
- これを大かむろといい、狸が化けたものとされた。
- 水木本では、徳島では狸が小豆洗い・砂かけ婆・火の玉・高入道など、さまざまな妖怪に化けるとも説明されている。
各地のバリエーション
- 徳島県
- 狸がさまざまな妖怪に化ける土地柄の中で、大かむろも狸の仕業として語られる。
- 新潟県佐渡市
- 大かむろの出現地として、徳島県とともに佐渡市が挙げられている。
現代作品での登場
- なし
別名
- 大禿
- おおかむろ
- オオカムロ
- 大かぶろ
- おおかぶろ
関連妖怪
- 狸
大かむろの正体とされる動物。人を驚かすために化ける点が中心になる。
- 高入道
巨大な姿で人を驚かす妖怪。水木本では、徳島で狸が化ける妖怪の一例としても触れられる。
- 大首
巨大な首・顔が現れる妖怪。大かむろも巨大な顔で人を驚かすため、見た目の印象が近い。
- 小豆洗い
徳島では、狸が小豆洗いのような妖怪に化けるとされる。狸変化の一例として関連する。
- 砂かけ婆
水木本では、他地域で砂かけ婆と呼ばれるような妖怪も、徳島では狸の仕業とされる。
- 大禿
鳥山石燕の妖怪画に見える同名・近似名の妖怪。ただし、水木系の大かむろとは別物として扱うのが安全。
妖怪検定ポイント
- 大かむろは、巨大な顔で人を驚かす狸の妖怪。
- 雨戸のあたりで物音がして、障子を開けると大きな顔だけのお化けが現れる。
- 正体は狸の変化。
- 人を食う妖怪ではなく、驚かすタイプ。
- 徳島では、狸が小豆洗い・砂かけ婆・火の玉・高入道などに化けるとされる。
- 鳥山石燕の「大禿」は一般に「おおかぶろ」と読み、水木系の「大かむろ」とは混同注意。
- 検定向きキーワードは、大かむろ・大禿・狸・巨大な顔・雨戸・徳島・佐渡。